セルフ・キャリアドックの実施

【セルフキャリアドックとは?】

企業がその人材育成ビジョン・方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と多様なキャリア研修などを組み合わせて、体系的・定期的に従業員の支援を実施し、従業員の”主体的”なキャリア形成を促進・支援する総合的な取組み、また、そのための企業内の仕組みのことをいいます。

【導入の必要性】

現在、少子高齢化や社会情勢・労働環境の急速な変化等もあり、企業はビジネスモデルや組織体制などの大胆な変化を迫られています。そのため、従業員1人ひとりが社会や組織の変化を見極め、柔軟に対応していけるような力をつけていくことが必要不可欠であると考えられています。


【期待される効果】

各従業員が、自身のキャリアの目標を明確化し、
目的意識を高め、計画的な能力開発に取り組むことにより、エンゲージメントの向上が期待されます。企業としても、人材定着や組織の活性化が期待されます。


対象者・属性の事例

【新卒・若手社社員】

仕事への向き合い方・取り組む意欲などのマインドセット、キャリアパスの明示などを通じて、職場への定着や仕事への意欲を高めていきます。

【育児休暇・介護休暇からの復職】

仕事と家庭の両立に関わる不安を取り除き、課題解決を支援します。今後、妊娠・出産・介護などを待ち受けている従業員へも効果的です。

【中間層・シニアの能力開発】

能力・適性への自己理解を深めることによ
り、キャリアの後半戦に向けて、積極的な職業生活を設計します。また、上司・管理職として抱えている課題の解決も支援していきます

具体的な導入方法

【キャリア研修】

集合研修の形で、自身のビジョン・目標の設定やアクションプラン策定を行えるよう、これまでの経験と保有する能力の棚卸しや、キャリア形成上の課題への気づきを促します。小グループによるグループワークも盛り込むとより効果的なものとなります。


【キャリアコンサルティング面談】

上司等が人事評価等を目的に行う「定期面談」「評価面談」とは異なり、職務経験・価値観等を含んだキャリアの棚卸を、心理的な自己洞察を促しながら行います。企業から求められる役割や責任、仕事に対する期待や不安などを確認し、キャリア開発に関するビジョン・目標の実現に向けて、アクションプランの策定をします。

【フォロー・検証】

意識傾向や組織的な課題、及びその課題に対する解決策の提案・報告をします。(個別面談の内容は、守秘義務により原則として報告されません)。組織として対応すべき課題改善を実行しながら、定期的なメンテナンス・検証を行う必要があります。